ビーガン・アスリートYoshiのトライアスロン挑戦ブログ

2017年の夏からトライアストン挑戦を目指して持久系のトレーニングを始めました。年齢が50代に至るまで運動経験はほぼゼロに等しい状態でしたが、およそ半年のトレーニングでロードバイク平均100km(1日の最大走行距離は200km)、2日に一度の20Kランが可能な状態まで徐々に身体能力が向上してきました。スイミングはまだ基礎練習で足踏みしている状態なので、まだまだレースに参加するレベルではありません。

これまでのこと(3/5)

f:id:pbayoshi:20180819193026j:plain

20代はガチガチの玄米菜食信者だった。なにしろ深い病気の闇からV字回復できた事は玄米菜食のおかげと思えたからだ。後に、小倉先生が提唱する玄米菜食はマクロビオティック(通称マクロビ)創始者として知られている桜沢如一氏による陰陽理論を交えた食事法の考え方に近い(完全に同一ではない)事がわかった。なので、次第に自分はマクロビをフォローしているのだと認識するようになった。

マクロビでは主食を玄米に、副食の野菜を陰性、中庸、陽性に分類して色や形、ナトリウムとカリウムのバランス、その植物が重力に対してどのように成長するかという性質を見極めて基本的に塩を効かせてクタクタになるまで煮込んで(陽性にして)から野菜を食べる。例えば、なべの底には陰性の野菜(葉野菜や、成長期間が短い野菜、丸い野菜)を入れて、上の方には陽性の野菜(成長に時間のかかる野菜、重力に逆らって成長する野菜、寒い時期に成長する野菜)を入れて、塩または醤油を加えて弱火で長時間煮込んで食べる。こうする事で陰陽が鍋の中で出会い陽性の安全な食べ物に変容させる事ができるという考え方だ。生野菜は身体を冷やす陰性の食べ物に分類されるので真夏のごく短い期間を除いて食べない方が良いとされている。また、食べる野菜は自分が生活する同じ気候帯で収穫された植物に限られるため、バナナなどの熱帯の果物は食べない事を推奨している。そのほか、肉、魚、卵、牛乳、砂糖、全ての精製食品は口にしない。野菜は完全無農薬、塩や調味料もオーガニックのものに限られる。

私はこのような荒唐無稽な理論を疑う事なく信じ続けていた。だが今は全く信用していない。なぜならマクロビを30年間に渡って継続した結果、私も家族も健康を害してしまったからだ。例えるならマクロビをやりすぎて逆側に突き抜けてしまったという感じだろうか。実は、マクロビを長期間継続した末に健康を害してしまう例は非常に多い。アメリカでマクロビ普及に尽力していた世界的に有名な指導者夫婦は2人ともガンで亡くなっている。

振り返って考えると、自身の危機を克服した最大の要因は玄米菜食そのものではなく、副次的な要因、つまり炭水化物や糖類を大幅にカットした低糖質食が主因なのではないかと考えている。加えて動物性の食事を摂らない事で腸管内での腐敗によって発生するアンモニア硫化水素などの有害物質の処理から身体が解放されるので負担が軽くなることはおそらく間違いないと、素人ながら考えている。

長い間、マクロビ実践者は偏屈で変わり者という差別的なレッテルを貼られ続けていたように思う。だが今では女性誌やネットの健康情報記事などでは健康食の代名詞として無根拠に定着してしまった

5年前、私はマクロビと完全に決別した。そして180度転換してロービーガン食(生菜食)に食事を変えた。パラダイムシフトというと大げさだが、生食を避けていたそれまでの食べ方から、ほぼ生しか食べない食生活に大転換した。以来、日々ローフードの素晴らしい効果に圧倒され続けている。

マクロビ時代(後期)の食事の記録が下記のサイトに残してある。

i2yoshi.blogspot.com