ビーガン・アスリートYoshiのトライアスロン挑戦ブログ

2017年の夏からトライアストン挑戦を目指して持久系のトレーニングを始めました。年齢が50代に至るまで運動経験はほぼゼロに等しい状態でしたが、およそ半年のトレーニングでロードバイク平均100km(1日の最大走行距離は200km)、2日に一度の20Kランが可能な状態まで徐々に身体能力が向上してきました。スイミングはまだ基礎練習で足踏みしている状態なので、まだまだレースに参加するレベルではありません。

これまでのこと(4/5)

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マクロビを初めてからの最初の20年間はクローン病の再発や投薬を受けるほどの体調不良を経験する事は無く概ね健康ではあったが、実は自信たっぷりに健康的という訳でもなかった。花粉症や猫アレルギー(猫喘息)が改善する事は無く、冬場の肌荒れと冷えは耐え難いほどの苦痛だった。食事の後は眠気に襲われ、7〜8時間の睡眠をとっていても日中は常にだるさと疲労感を感じる状態が続いていた。さらに40歳を過ぎて、これらの病気未満の不調はさらに酷くなり、次第に身体の凝り、肥満、耳鳴りという症状に悩まされるようになってきた。そしてマクロビ生活27年目が過ぎた夏の終わりのある日、突発性難聴で右耳の聴力を失なった(後に6割程度回復)。さらにその数年後、同じマクロビ生活を送っていた家族も健康を損なう危機に直面した(家族の件についてはこの場ではあまり詳しく書かない事をお許しいただきたい)。

マクロビ、ビーガン、無農薬、オーガニック、地産地消、こだわりの〜、身体にやさしい〜、これら生活の支柱に据えていた信念の全てが一旦完全に崩壊した。何が間違いで何が正解なのか。多くの疑問と自問自答の日々が続いた。そしてたどり着いた答えが最もシンプルでミニマルな「ロー・フード」だった。

少し話がそれるけれども、肉、魚、卵、乳製品など動物性の食品を一切摂らない事を人に伝えると、奇異に思われて何かの宗教か危険思想の持ち主なのかと詮索される事がある。確かに食の倫理や動物の権利について敏感に感じる事はある。それでもやはり、私は人の食生活や人生について積極的な興味がない。その人が日々何を食べて、人生で何を志向して、健康についてどう考えているのか。それらについてあまり興味がないのでビーガニズムを啓蒙しようなどと考えた事は一度もない。なので、今この記事を読んでいただいている方々に対しても私のようなライフスタイルを勧めたり、誘導する意図は全くない。

何が言いたいかというと、私は自分にとっての最適な食事とバランスを探る事を喜びと感じていて、大袈裟に言うとダイエット(減量という意味ではない)を「冒険をいとわない人生の旅の重要な目的の一つ」に据えている。また、何かを我慢していたり、決してストイックな訳ではない。「チャレンジャー」と理解してもらえれば簡単だろうか。明確な答えが判らないのでおそらく間違う。だが、道を逸れたらその都度修正すれば良いと考えている。そして一つのマイルストーンとして「マクロビは不正解」というパーソナルな結論に及んだ。「ロー・フード」が本当に正解なのかどうか、今はまだ判らない。それでも私の菜食人生の旅はマラソンのようにこれからも続いてゆく。